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水槽の再構築手順について

水槽は順調であっても2、3年もすると必ずコケなどにより見栄えが悪くなってしまいます。しかし、大半の方はそのまま放置していませんか?何故なら、水槽の再構築は非常に面倒だからです。これぞ、まさしく「重い腰が持ち上がらない」という状態でしょう。私もいつもそうでした。しかし、逆に考えてみると面倒なのはロジカルな手順が無かったり、わからないからではないでしょうか?水槽を新設する手順については様々なホームページや雑誌、書籍で紹介されていますが、再構築についての資料は皆無のようです。そこで、私の経験からの水槽の再構築についてノウハウをまとめてみることにしました。

1.条件

熱帯魚は既存水槽から予備水槽に一時的に移し、新設水槽完成後、戻します
水草は一部のものを既存水槽より新設水槽で使用します
フィルターは洗浄しないものとします
ホースは既存のものは廃棄し、新品を使います

2.準備

2-1.レイアウトデザインの検討

数週間前、数日前でも良いのですが、アクアリウムのレイアウトデザインをを最初に検討します。これはセンスです。頭で描いたイメージやホームページや雑誌などを参考にデザインを行い、紙に設計図を書きます。その際に使う底床、水草の種類及び本数や流木、石などの必要個数を確認し、おおよその購入価格について計算します。予算に合わない場合はレイアウト変更しますが、どうしてもイメージを実現したい場合には意志を貫くことを推奨します。(後々あの時せこいことしなければ良かったなんて事は良くあります)

2-2.購入品目の確認

・作業前々日までに購入品目のリストを作成します。そして前日に購入します。
例:水槽(本水槽以外に予備水槽も)、水草、流木(あくが抜けていることを確認します)など

2-3.購入物の洗浄

購入したものも前日に洗浄します。
・水槽を風呂場にマットを敷き傷付けないように軽く洗います。その際は柔らかい布などを使います。
・流木はたわしを使い念入りに洗います。
・ホースは長さを計り切ります。そして軽く洗っておきます。
・水草はポット入りのものはポットから外し軽く洗います。長めの根はカットします。洗面器などに移し水を張っておきます。
・熱帯魚を長時間の作業に耐えられるようにエアレーションないし投げ込みフィルターと仮のヒーターなどの動作確認をします。

3.既存水槽の撤去

ここからは当日作業となります。

3-1.予備水槽の用意

・予備水槽を本水槽の近くに置きます
・エアレーション及びヒーターを接続します
・本水槽から水を半分ほど予備水槽に抜きます
・予備水槽に3/4程注水します
・水温を本水槽と同じ温度に設定します

3-2.熱帯魚、水草、流木の撤去

・予備水槽に移した水を含めて水を半分抜きます
・水草を抜き、再利用するものと廃棄するものを分別し、バケツに移します(その際、エビや貝が水草に付いていないか注意します)
・流木、石などをバケツに移します
・水草、流木などを全て撤去後、熱帯魚を掬い予備水槽に移して行きます(その際、熱帯魚を無理矢理掬おうとしないことです。掬えるものから掬って行きます。泳ぎが早いものは最後にします。極度に掬おうとすると死ぬ場合がありますので、細心の注意を払ってください)
・どうしても掬えない熱帯魚がいる場合には水を1/4程度まで抜いてから掬います
・全ての生物の有無を確認してから完全に水を抜きます

3-3.水草の再利用

・水草をカットします
・コケが気になるところは全てカットします
・エビなどが付いていないことを確認後水を張った洗面器に移します

3-4.水槽の撤去

・ストレーナ、ホース、ヒーターを撤去します
・ホースの長さを確認し新しいホースを同じ長さに切ります
・ストレーナ、ヒーター、ガラス蓋をたわしなどできれいにします
・水槽を撤去します

4.新設水槽の設置

4-1.水槽の設置

・水槽台に水槽を乗せます
・底床を撒いて行きます。プラントサンドやソイル系の場合はゆっくりと撒きます
・水槽の後ろのほうに多めに底床を撒きます
・流木、石を配置します
・ストレーナ、ホース、ヒーターを接続します

4-2.注水及びレイアウト作成

・1/4ほど注水し、前景の水草を植えます
・1/2ほど注水し、中景、及び後景の水草を植えます
・8割ほど注水しフィルターを動作させます
・フィルターの動作確認後、完全に注水します
・バクテリアを入れます
・熱帯魚を予備水槽から本水槽に移します


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